エービーシー分析【ABC分析】

在庫管理の手法のひとつ。管理する対象が多い場合、重要度の高いものから、A、B、Cの3ランクに分け、グループごとに重点的にコントロールし、管理効率を高める方法。

飲食店ではメニュー管理に用いる。 分析する項目は、売上高、販売個数、粗利益などが挙げられる。具体的に、メニューを売上高によってABC分析する時の手順は、まずメニューごとの売上を計算し、総売上に占める割合(売上高構成比)を算出する。売上高構成比の高いメニュー順に並べ、売上高構成比の累計が75%となるまでのメニュー群をAグループとする。

同様に、売上高構成比の累計が75~95%を占めるメニュー群をBグループ、残りをCグループとする。Aグループに属するメニュー群は、通常、総メニュー数の10~20%に当たるといわれている。販売個数や粗利益のABC分析でも同様の手順で行う。 分析の結果は経営の効率化に利用する。

生産性向上を目指すなら、販売個数のABC分析を行い、Aグループに属するメニューの提供時間を短縮することが一つの方策となる。また、売上高、販売個数、粗利益のどの分析においてもCグループに入った商品は、「死に筋メニュー」であり、メニューからはずすことを検討する必要がある。

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